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相変わらず戻ってくる気配が無いラウール。
⋯⋯随分足止めされてるらしいね、母親に。
会場でハジメマシテした時に"アナタが？"なんて言われて向けられた視線は明らかに友好的じゃなかったし、なんなら嫌悪感すら滲んでいたから。
まぁそうだよな〜なんて。
さっくんがいてくれなきゃ帰ってた。
普通に。
今日が一番、身分不相応という言葉を実感させられてるような気がする。
「ちょっといいかしら。」
学園内でもあまり喋る機会もないから話す話題は無限にあり安堵していた時、誰かに話しかけられて視線を向けた。
白いドレスを見に纏った女の子。
⋯⋯と、その隣にいるラウール。
勝ち誇ったように笑う女の子と死んだ顔のラウールに
なんだか凄く嫌で面倒な予感がした。
棒立ちするラウールの腕を女の子が取って抱き寄せた瞬間、思わず目を見開いてしまう。
「⋯⋯⋯⋯なにしてんの、お前」
聞いた事のないさっくんの地声に驚いて顔を見ると、さっくんのキラキラの目は真っ暗で、小動物よろしくキュッと上がっている口角も平坦だった。
つまりめっちゃ不機嫌。
はわわわ⋯⋯わわ。
「佐久間くん、その、」
「ラウールくんのお母様がね、私をラウールくんのジュリエッタ候補にしたいっておっしゃるのよ。」
「あ゛？」
『はわわ、』
ドン引きだ。
なんならちょっとだけ想像は出来てたけど
いざ正面切って言われるとやばいね。
それに今、"あ？"って言ったのさっくんだった？
地獄の悪魔とかじゃなくて？アクマじゃなくてサクマ？
「だからアナタのその白いクリスタル。私に渡してもらえる？アナタはもうラウールくんのジュリエッタ候補じゃないんだから」
そう言い終わると華奢な白い手が伸ばされる。
ラウールの顔を見た。
⋯⋯
一息息を吸う。
さっくんが何か言いたげな様子なのにも構わず、自分の手をチャームに付けられた白い石に伸ばして＿＿
"石宮A。至急前まで来るように"
キィーンとハウリング音が響いた。
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ららみ(プロフ) - とっっっっても面白いです！展開もストーリーも最高です🥹💞何回も読み返してます…！！♡♡♡主様のペースで更新してくださいね！身体にお気をつけて！！ (1月8日 22時) (
レス) @page13 id: f71b161b5a (このIDを非表示/違反報告)
yuka.125(プロフ) - すごい面白いです！更新楽しみにしてます！ (1月3日 20時) (レス) @page9 id: 6cd4b73c69 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - コメント失礼します！面白すぎて何回も読ませて頂いてます。展開が読めなさすぎてドキドキします！笑 更新楽しみにしています！ (1月3日 17時) (レス) @page9 id: f4b9946285 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 面白すぎます。一気に読んじゃいました。更新楽しみにしてます。 (1月3日 11時) (レス) @page6 id: 883acc4a61 (このIDを非表示/違反報告)
シナモ(プロフ) - るなさん» 突然展開でしたかねすみません.........もう少しちゃんと書き直します！コメントありがとうございます (1月3日 8時) (レス) id: f8fac6d65e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シナモ
| 作成日時：2024年1月1日 18時
