6 ページ6
「おふたりさーん。凄く注目されてっけど大丈夫？」
ゲラゲラと楽しそうに笑う翔太に私も気分が良くなって手品のようにチョコを出し続けていると、グラスを持ったさっくんが来た。
お。さっくんはふわふわの髪の毛のままだ。
さっくんにもチョコを差し出すと、ぱちぱちと瞬きをして受け取ってくれた。
「ん？あぁ別によくね？」
「そりゃ翔太はいいだろうけどさぁ、Aちゃんはラウのジュリエッタ候補なんだから⋯⋯」
「ラウールのジュリエッタ候補なら、俺らのジュリエッタ候補って事だろ？佐久間もずっとコイツと喋りたいって言ってたくせに」
「ちょ、変な事言うなって！！」
君たちってば仲良いねぇ。
ところでラウールは永遠に帰ってこないけど大丈夫かな。
キョロキョロと辺りを見渡して同じような格好をしている男たちからあの見慣れた姿を探すけれど、まぁ一向に見つからない。
広いんだよなぁ、、
ちょいちょい康二とか舘様とか九条さんとかは見つかるのに肝心のラウールが見つからないぞ。
⋯⋯
ﾊﾟﾁｯ
『⋯⋯う、わ、めっちゃイケメン、、』
ラウールの髪の色を目当てにしていたら、パチッと目が合ってしまった男性。遠目からでも分かる中性的な容貌に思わず魅入って呟いた。
相手もこちらに気づいたようで、軽く微笑んだ。
『なんかめっちゃ目合う』
「⋯⋯⋯⋯ふっかの家とバチバチな京本家の御曹司様だぞあれ」
翔太の言葉に『嘘！！』と大きな声が出てしまい、周りの目を集めたところで慌てて口を閉ざす。
⋯⋯うわっ、やだなんかまだ見てるじゃん。
「京本大我。20代で京本財閥トップに躍り出た天才だよ。ちなみに俺は初めて見た。佐久間は会ったことあんだっけ」
「親同士が知り合いだったからね。まぁでも最近は全然⋯⋯かな」
そうだ。思い出した。
今年の雪輝会が無くなった理由は京本家の御曹司が参加するからだって言ってた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1287人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ららみ(プロフ) - とっっっっても面白いです！展開もストーリーも最高です🥹💞何回も読み返してます…！！♡♡♡主様のペースで更新してくださいね！身体にお気をつけて！！ (1月8日 22時) (
レス) @page13 id: f71b161b5a (このIDを非表示/違反報告)
yuka.125(プロフ) - すごい面白いです！更新楽しみにしてます！ (1月3日 20時) (レス) @page9 id: 6cd4b73c69 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - コメント失礼します！面白すぎて何回も読ませて頂いてます。展開が読めなさすぎてドキドキします！笑 更新楽しみにしています！ (1月3日 17時) (レス) @page9 id: f4b9946285 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 面白すぎます。一気に読んじゃいました。更新楽しみにしてます。 (1月3日 11時) (レス) @page6 id: 883acc4a61 (このIDを非表示/違反報告)
シナモ(プロフ) - るなさん» 突然展開でしたかねすみません.........もう少しちゃんと書き直します！コメントありがとうございます (1月3日 8時) (レス) id: f8fac6d65e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：シナモ
| 作成日時：2024年1月1日 18時
