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❅·̩͙35 ページ35

「ねぇ、ちょっと」



んにゃんにゃ言ってるでっかい猫の布団を剥がした。
だてが助かるって言うから朝の起こし役引き受けたけど
こいつら朝起きなさすぎじゃない?



朝ごはんを作るだては誰より早く起きて
阿部と後輩組は起こさなくても自分で起きてくる。
つまり東側の部屋は全員自立しているのだが
問題はこちらの西側メンツ。



ふっかは起こしたって学校行かないから飛ばして
次の佐久間の部屋に移ったんだけど。



まず部屋を埋めるフィギュアと漫画にびっくり。
金かかったんだろうなあとか思ってスっと素通りする。



「佐久間、起きろ」


「んー…おきる…」


「目開いてないから」


「ひっぱっておこして…」



んーって腕伸ばすからそれを掴んで、
渾身の力を込めて引っ張った。



ちっこい佐久間はそんなに重くなくてさっと起こせたけど
手を掴んでないとまたすぐ眠りに入る体勢になってる。
腕がだるいから後ろに回って背中を押した。



「だてがご飯作って待ってるよ、早く着替えて行きなよ」



ぽやーっとした佐久間の頭をわしゃわしゃしてみる。
脳よ、働け。



「…きがえさせて」


「甘えないで」


「んーけちー…じゃあふくとって…」



そこ、と意外にもちゃんとハンガーにかけられた制服。
それぐらいならいいかと取って渡そうとしたら
一瞬目を離した隙に上裸になっていて。



あまりに綺麗に割れている腹筋に思わず視線が集中してしまう。



「あ、えっちな目で見てる」


「脱ぐの早いんだよっ!」


「にゃはは、着さしてくれてもいーよ」


「アホか!」



目が完全に開いたのを確認して佐久間の部屋の扉を閉めた。
なんだあいつは、あんな顔であんな体しやがって。
ちょっと萌えちゃったじゃん!



次々!



「渡辺、起きてる?」



返事無し。
渡辺もなかなか手強いって聞いたから
心して行かなくては。



一応ノックもして、それでも返事はなかったから
大きめの音を立てて開けてみた。



目の前に広がるデジャヴ。



「なんっで脱いでんの!起きてんなら返事してよ!」



上裸でぽやっとしてる渡辺がベッドに座ってた。
今度はあんまり見ないでドアを閉める。
隣から佐久間の特徴的な笑いが聞こえた。



くそ…一緒に住むということはこういうのにも慣れなきゃいけない…
いちいち半裸ぐらいで動揺してたら身が持たない。



渡辺は起きてたので次!

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hrr - おもしろくて一気読みしました!続き楽しみにしています! (4月10日 14時) (レス) id: 5934ce0412 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カジャ | 作成日時:2024年3月20日 19時

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