110. ページ10
晴人「...ちょっと落ち着いた？」
「は、はい...すみませんほんとに」
晴人「気にすんなって」
意図せず2人きりになってしまった。
シンデレラタイムは終わったはずなのに
またこんな時間があるなんて思わないよ
アディショナルタイム的な...
そんなこと考えてる場合じゃない
「わ、私...ずっと高梨くんに感謝してて」
晴人「俺に？」
「高梨くんと出会えたから...ちょっと前までのただ後ろしか向けない陰キャだった私が少しは前向きになって毎日楽しくなって！」
全部、こんな言葉じゃ伝えきれないくらいの思い...
「見つけてくれた高梨くんの世界に入っていられるのが...とにかく嬉しかった...です」
どうしたら、もっと器用に伝えられるのかな
晴人「俺はそんな大層なことしてないでしょ」
「そんな...」
晴人「田中が頑張ったんだよ」
高梨くん...
晴人「そもそも田中の絵を見つけたから話すきっかけ出来たんだし」
「そうでしたね」
もう、涙はいつの間にか乾いていた。
晴人「だから絵...続けろよ」
「...っ！」
晴人「本当はやりたいんだろ？諦めるとか言うなよ」
「私にそんな才能...あるんでしょうか」
晴人「あるよ、田中の世界が俺は...」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 65人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：セピ力
| 作成日時：2024年3月19日 23時
