Aぇの紅一点神出鬼没のお姫さま (ページ36)

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グレショーラブロマンス(稽古①) ページ36

グレショー新作稽古初日。
※実際にはこの公演は存在しません！

演出家「はじめまして。今回演出をさせていただきます。劇団アリス屋の黒河です。
普段から劇団で演出とか脚本をやらせていただいてます。よろしくお願いします」

Ａぇ「「よろしくお願いします」」

演出家「今回みなさんと一緒に作る舞台なんですが、ラブロマンスをやろうかなと考えてます。
１組が愛し合っているけれど結ばれない二人。
もう１組が愛がないなか結ばれなければならない二人。
残りのお二人に双方の組で一方的な思いを持つ人物を演じていただこうと思ってます」

Ａぇ「「……」」

演出家「まず稽古に入る前になんですが、役柄を決めるためにお一人ずつとお話をさせていただきたいです」

別室にて。
姫城と演出の黒河が二人で向き合う。

『よろしくお願いします』

演出家「あまり構えないでくださいね。みなさんの普段の関係性を
お互いがいらっしゃらないところで聞いてみたいだけなので」

『普段の関係性ですか？』

演出家「はい。演劇をするうえでお芝居には気持ちをのせるじゃないですか。せっかく普段から一緒に活動されている皆さんと作るなら普段の気持ちに少しでも寄り添えるように役の配置をしたくて」

『なるほど。わかりました』

演出家「ありがとうございます。それではお一人づつと自分の関係性を簡単に教えてください」

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