＃６０ ページ10
月曜日
いつもと同じ電車に乗りこむ
『はい、これ』
佐「なに？」
『…おべんとう』
佐「うぇっ！？まじ！？」
電車に乗ってる人たちが一斉にこちらを見てきた
『ちょっ、うるさい』
腕を叩くと慌てて口を抑える佐久間
佐「やべぇ…まじで嬉しい」
『毎日は無理だと思うけどこれから作ろっかなって』
佐「…俺のも作ってくれるの？」
『そのつもりだった』
佐「嬉しすぎてどうしよう…」
電車から降りて会社までの道中はずっとお弁当の話
「ウインナーはタコさんがいい！」
「たまご焼きはあのハートになるやつにしてほしい！」
まさに今日、佐久間好きそうだな〜と思ってタコさんウインナーとハートにしたたまご焼きを入れてる
お弁当あけたらびっくりするだろうな
『ふふ、わかった』
るんるんして一歩先をいく佐久間にある人が近づいて、聞いたことないぐらいの低い声で話しかけた
唯「佐久間」
佐「っ、びびったぁ、唯か」
唯「よくもAのこと泣かせてくれたな」
佐「え！？」
慌てて私のほうを振り返る佐久間
『え！いや、泣いてない』
唯「あれだけAA言っといて、信じらんない」
佐「いや、まじで忘れてたんだって…」
唯「それにしても写真と指輪って…はぁ、ほんと最悪だね」
そう言うと唯が肩を組んで頭をよしよししてきた
あの時電話で唯が話を聞いてくれてなかったら、今もまだ佐久間のことを避けてたかもしれない
『唯、ありがとね』
佐「それは！もう捨てたし！」
捨てたんだ…
唯「A、もう佐久間やめて私と付き合う？」
『そうしよっかな』
唯に肩を組まれたままギャンギャン吠えてる佐久間を置いてオフィスに向かう
エレベーターを降りオフィスに入ろうとすると後ろから手を引かれる
そのまま廊下の端に連れられていく
『なに、どうしたの？』
佐「泣いたって、まじ？」
あぁ、さっき唯が言ってたこと、気にしてたんだ
『泣いてない…けど泣きそうになった』
両手をぎゅっと包まれ距離が近くなる
佐「はぁ、ほんとごめん」
『大丈夫だから、ほんとに』
うわ、と声がした方を見ると渡辺さんがエレベーターから降りてきた
深「朝っぱらからベタベタしやがって」
佐「いてぇ！！！」
辰哉くんに頭を叩かれてる佐久間を他の社員も見慣れた様子で気にされることもなくなった
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M(プロフ) - 咲里以さん» 日々お疲れ様です🥺💐嬉しいことばかり言ってもらえて、感謝しかないです！いつもありがとうございます！ (2022年8月11日 14時) (
レス) id: af16cad67a (このIDを非表示/違反報告)
咲里以 - 私生活多忙で全然読めてなかったのですが…引き込まれて一気読みしました！はー！幸せ！！！素敵なお話ありがとうございます⸜🌷︎⸝ (2022年8月11日 10時) (レス) @page36 id: d6172fab00 (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - 咲里以さん» レス遅くなってごめんなさい·····通知きてなくて気付かなかったです😭感想、ほんとにめちゃくちゃ嬉しいです！！！いつでも待ってます🥺💓 (2022年7月21日 23時) (レス) id: af16cad67a (このIDを非表示/違反報告)
咲里以 - ( ◜ᴗ◝)💓いつも楽しみにしています😘ウザいかと思いますが、書きたい時にゴンゴン感想送りますね← (2022年7月12日 11時) (レス) @page27 id: d6172fab00 (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - 咲里以さん» 咲里以さん！めちゃくちゃ伝わってます！お誕生日当日に更新した甲斐がありました🥲そんな風に言って頂けてほんとに嬉しいです😭💕 (2022年7月7日 0時) (レス) id: af16cad67a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：M | 作成日時：2022年5月15日 20時
