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42. ページ41

渡「どっかで食べるのもありかなーって思ったけどさ
俺Aの作ったやつ食いたい」


「え?私のでいいの?」


渡「うん、いや、めんどいならどっか行くけど」


「めんどくない!!全然!!作る!」




…あ、思い出した。





渡「じゃあここで材料買ってこ
ついでに康二のカルパス補充しないと」


「え、ねえ翔太…夜は予定あるんじゃ、」


渡「ないけど。…お前のための休みっつったじゃん。」


「だって、きのう…メッセージで、」


渡「きのう?あー、あれか、通知見てた?
あれは…」





?「見つけた、人使い荒くない?感謝してよ?
…って、え?デート中なの?言えよ」


渡「おう、さんきゅー花音」



え…例の、花音、さん…
めちゃくちゃ可愛い人じゃん…!




花音「わざわざこのタブレット届けるために来てやったんだが?」


渡「あー、はいはいどうもー明日の仕事で使うんだよ、助かったわ」


花音「わざわざデート中に持ってこさせる?
ごめんなさい、このくそ兄貴が」



「…え?兄貴、?」


渡「俺の妹。花音。
この前実家寄った時に忘れてたっぽくて一生探してたわ。きのう親から連絡あってさ。明日使うから持ってきてもらうことにしたってこと」


花音「取りに来いって言ったのにかたくなに無理だったのはこんなキレイでかわいい彼女さんとデートだったからか」



「あっ、すみません白石Aと申しますっ
翔太さんにはお世話になってて…あ、彼女じゃないです。」


花音「あ!カノンです!めちゃくちゃかわいい、Aさん。え、本当に彼女じゃないの?おいくつですか?
っていうかお兄の方がお世話になってますよね?笑」


「あ、大学生で…2年です。本当に…彼女ではないんですよ、笑
そんなことないです、今日も車運転してもらったり…」


花音「お兄…」


渡「…なんだよ」


花音「めちゃくちゃいい人じゃん、そしてあたしと同い年!彼女じゃないのか…まあそのうちなるか。
よろしくね!Aちゃん!!」


渡「急に馴れ馴れしくすんな、用済んだら帰れ」


花音「はいはい、デートの邪魔はしませんよー
じゃあね、また会おうね!Aちゃん!」




花音ちゃん。

妹だったかーーーーーー!!
昨日の私の悩んでた時間…何だったんだ…。



渡「…ごめん。どうしても明日これ必要でさ。
シェアハウスに呼ぶわけにもいかねえし、今ここにいるって言ったら飛んできた。ごめん。」

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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2024年1月30日 16時

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