マーガレットを君に１

＃７ ページ7

渡「おい、やめろって」



あれ、渡辺さんいつの間に戻ってきてたんだろう



「なんだよ渡辺ー」


渡「こいつの教育係俺だから、こいつに用あるなら俺通して」


「…わーったよ」



なにか反論仕掛けた先輩だったけど渡辺さんの圧に押された


渡辺さん、怒ったら怖い人だ、、



渡「ほら、自分の席戻れ」





『あの、ありがとうございます』


渡「ん？別に」


運ばれてきたばかりの焼き鳥を頬張りながらなんて事ない顔をする渡辺さん








お開きになってそれぞれが帰路についていく


皆さんを見送っていると渡辺さんに声をかけられた



渡「石原はどうやって帰んの？」


『あ、電車です』


渡「危ねぇから、俺」


佐「俺が送っていきます」


『え！？』



横から急に割り込んできた佐久間に私も渡辺さんも驚く



渡「ふっ、じゃ頼んだ、おい、ふっか帰んぞ」


深「なべ、もう一軒行こうぜ」


渡「行かねぇっつーの」


深「お前ら気をつけて帰れよー」


『お疲れ様です、失礼します！』







『ねぇ、佐久間、ほんとにいいよ？』


佐「俺がもうちょっと話したいから、、Aと」


『え、あ、えと、』


佐「、、キョドりすぎ笑」


『佐久間のせいじゃんか！』


佐「なんでだよ！」



あれ、なんか普通に話せてる




そこから駅へ向かう間も最寄り駅を降りてからもずっと喋ってた


今までの気まずさはどこへ？


佐久間ってこんなに話しやすい人だったの？




佐「お！ブランコ乗ろうぜ」



公園を見つけた佐久間が走りだす



『え、まじで言ってる？』


佐「Aも来てぇー！」


『えぇ？』



ちょっとまだ佐久間の変貌ぶりについていけない





勢いよく漕ぐ佐久間の横のブランコに腰掛ける



『ねぇ、元気すぎ』


佐「あはは〜久々に乗った〜やべ〜」


『楽しそうでなにより』



佐「俺さぁ、Aとずっとこんな風に話したかったから、今日まじで嬉しいわ」



ブランコを漕ぎながら遠くを見て話す佐久間



『佐久間ってこんなに話しやすかったんだなって初めて知った』


佐「うはっ、俺今までほんとなにしてたんだろな！」




『…嫌われてなくて、よかった、』





ズサァァァァと両足を地面につけてブレーキをかける佐久間


え、それ仕事の靴ですよね？



佐「ほんと、そんなこと思わせてごめん」


『ううん』


佐「むしろ、好きだから」


『うん、私も佐久間とは気が合いそう』


佐「…うん、だな！」

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