＃３０ ページ30
『また明日、』
佐「…」
電車のドアが閉まる直前、ホームにひょいっと降りてくる佐久間
『えっなにしてんの、』
佐「降りたくなった」
うそ、
きっと、また泣きだしそうな私を見かねて降りてくれたんだよね、？
『っ、ごめ』
佐「ほら、行こ」
なんで、そこまでしてくれるの？
でも、私もまた、佐久間の優しさに甘えてしまう
いつもの公園を通り過ぎようとしたときに佐久間が立ち止まる
佐「寄ってく？」
『うん、』
佐「しゃー！」
いつも勝手に走ってっちゃうのに今日は聞いてから行くんだ
もう高く漕いでる佐久間の隣のブランコに腰をかけ地面から足を離す
3月の中旬、夜はまだ肌寒い
佐「これって、桜かな」
公園を囲む木を見渡す佐久間
『つぼみっぽいのいっぱいあるよね』
佐「咲いたらまた来ようぜ、ここ絶対綺麗じゃん」
『うん』
『佐久間、』
佐「ん？」
『私、明日からどうすればいいんだろ…』
佐「…普通でいいじゃん」
『普通、』
佐「無理に笑顔見せることもないし、無理に避けることもない、普通でいい」
そんなこと、出来るのかな
佐「とにかく！そのままのAでいーの！」
『うん、』
佐「あーした天気になぁーれ！」
そう言って飛ばした佐久間の革靴は反対を向いて落ちた
『ふはっ、こういう時って晴れの流れじゃないの？』
佐「うん、そのつもりだった笑
Aもやって」
佐久間の真似をして思い切って飛ばしたパンプスは反対を向いた
佐「うはははっ！雨やん！」
『なんなの笑』
暗い部屋に入って一人になった瞬間、視界がぼやけていく
我慢してたわけじゃないのに
さっきまで笑えてたのに、、
ポタポタと落ちていく涙を止める気にもならない
数字にしてみればたったの"3ヶ月"
でも、毎日が新鮮で幸せだった
翔太くんとの別れが来るなんて考えてもなかった
キッチンに並んだ調味料が目に入る
翔太くんのために頑張ってた料理
最後に作ったの、なんだったっけ、
だめだ、こんなこと考えても辛くなるだけなのに
ベッドに入ってからも色々考えてしまう
なにがいけなかったんだろう
いつから、翔太くんの気持ちは、無くなってたんだろう
たとえどんな嫌がらせをされようとも隣に翔太くんがいてくれれば怖くなかった
それが、翔太くんには負担になっていたのかもしれない
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M(プロフ) - 咲里以さん» 見守ってくださりありがとうございました！佐久間さんに追われるのがまたポイントですよね🤦🏻♀️咲里以さんとのご縁に···💐 (2022年4月30日 20時) (
レス) id: af16cad67a (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - miku mさん» ありがとうございます！憧れますよね···！佐久間さんに追われる話を書きがちになっちゃいます🥹 (2022年4月30日 20時) (レス) id: af16cad67a (このIDを非表示/違反報告)
咲里以 - 完結お疲れ様です！！私は断然！追われる派です！！！素敵なお話ありがとうございました！！花束私も待ってます← (2022年4月30日 17時) (レス) @page50 id: d6172fab00 (このIDを非表示/違反報告)
miku m(プロフ) - お疲れ様でした。私は追われる恋に憧れます。 (2022年4月30日 15時) (レス) @page50 id: b2de02ad3f (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - 咲里以さん» 初めまして！嬉しいコメントを頂きありがとうございます😭💓スローペースですが、これからもよろしくお願いします！ (2022年4月13日 17時) (レス) id: af16cad67a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：M | 作成日時：2022年3月11日 22時
