── 07 ページ7
.
｢社会人になってから、最初は先輩付き合いで吸ってたんですけど、、｣
渡辺｢まぁ、慣れたらどこでも吸っちゃうよな〜｣
前回も今回もちゃんとは話したことなくてほぼ初対面なのに、何故か蓮さんよりも話しやすくてすんなり話せる自分に驚く。
渡辺｢あ、目黒と最寄り一緒だったんだって？笑｣
｢あ、はい｣
渡辺｢2人で飯とか行ったの？｣
｢いや、まだ｣
渡辺｢ふーん、｣
会話が続かないのはお互いあまり関わったことがないから。
きっとそこまで緊張しないのも、お互い意識してないから。
じゃあ蓮さんに緊張してしまうのは、、。
｢先戻ります、｣
渡辺｢あ、目黒悪いやつじゃないよ〜｣
渡辺｢なんかあったら相談乗るから、｣
まるで私が蓮さんのことを好きかのように話を進める翔太さん。
｢まだ分かんない、｣
好きかどうかなんて、まだ分かんないのに。
部屋に戻ると渡辺さんの番で、とても綺麗な歌声が響き渡る。
目黒｢トイレ混んでた？｣
｢あ、いや、タバコ、、｣
目黒｢あ、喫煙者だったの？！｣
こくりと頷くと｢意外｣と言って微笑んでくる。
目黒｢じゃあ気遣わなくていいね｣
｢え？｣
目黒｢俺も吸ってるからっ｣
聞こえなくて聞き返すと耳打ちでボソッとそう伝えられ暑さとは別の意味で顔が火照るのが分かった。
ミカ｢翔太くんほんと上手いね！｣
渡辺｢学生時代からカラオケは好きだったからな〜笑｣
ミカ｢ねぇ、Aも歌ってよ！｣
｢え、いや、私はいいよ〜｣
ミカ｢えー、Aの歌聴きたいのに〜｣
拗ねたかと思えばコロッと表情を変えニヤつきながら握り拳をこちらに向けてくる。
ため息をついてからなんの掛け声もなくじゃんけんが始まると、きょとんとした顔をする2人が私達のじゃんけんを見守る。
ミカ｢いえーい！勝った〜！｣
｢歌います、、｣
渡辺｢それ決めるじゃんけんだったの？！笑｣
ミカが暗黙のルールを2人に話すと納得する蓮さんと面白がって笑う翔太さん。
歌う曲を選択し渋々マイクを持つともうひとつのマイクを握りしめてる蓮さんの姿、
目黒｢ひとりが嫌なら一緒に歌お？｣
｢この曲、俺知ってるし｣と優しく声を掛けてくれる彼に
一瞬、すこし、ときめいた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1940人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：すい | 作成日時：2022年7月19日 1時
