SnowManの最強の先生はちょっと奇人 (ページ10)

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Aside

『ちっ……このコート高かったのに……』

買ったの樹だけど←
カートについた汚い奴らの血を見ながら自分の頬に飛び散った血を拭う。
目線をバレない程度に9人に向けると、抱きしめられてる年少組。
また、年少組を抱きしめる辰哉と涼太と亮平。
少し身を乗り出す翔太と照。
……なら、トップバッターは大介か。

桃「Aさん！」

『なんだい？』

裸足でかけてくる大介。……遅いな←

桃「俺を…弟子にしてください」

意を決したように私の目を真っ直ぐに見つめる大介。
どことなく、共に訓練をしていた時代のきょもを思い出した。
ポリシーが似ているのだろう。

『何故？この間に逃げ出せば君たちの自由はあったかもしれない。私が君たちを私利私欲で扱うと思わないのかい？』

桃「思わない」

大介は迷わず答えた。

桃「俺は辰哉とか照とかほどしっかりしてないし、涼太と翔太みたいにお互いを守り、高め合うような関係を、兄弟と築けない。そう言うこと、ちょっとだけ苦手だし。亮平は年少の3人の心の支えだと思う。じゃあ、俺はどうすればいいんだろう。……実は、ずっと思ってた」

少したどたどしく、どこかしっかりした口調で意思を大介は告げる。

桃「でも今、Aさんの戦闘を見て気づいたんだ！
　俺は身体でみんなを支えることができるって！
　俺は体力は人一倍あるし！」

キラキラした瞳は、はじめて希望が宿っているように見えた。

『だがこれは殺人だ。人助けとは程遠い』

桃「Aさんのは違う。形はどうあれ、人助けだよ」

《大丈夫、君の殺人は人を救う》

『ツ……』

思い出すな、私。

『あぁ、合格だ。弟子に取ろう』

桃「ホントに！？」

『勿論。私は嘘をつかない。
　まあ、問題は君たちにあるからね』

桃「え……？」

『納得した説明をできるよう頑張れ。
　私から課す最初のミッションさ』

他の8人を、説得せよ____