SnowManの最強の先生はちょっと奇人 (ページ7)

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紫side

E地区三番地点。殺し屋の話を盗み聞きしたときに聞いた言葉。
どうやら、このスラムを殺し屋たちは地区に分割して中でも地点を決めいているらしい。
特に、E地区は名前を聞くことが多かった。
……治安、悪いんかな。住んでたんだけど怖←

桃「なあ辰哉……これ、俺ら騙されてない？」

誰も気になってたことに、大介が核心をついてきた。
流石は我が家の切り込み隊長！

青「だけど……マジだった場合ここで切ったら死ぬのは俺らだし」

赤「判断はしかねるよね」

『安心しな、君たちを殺しはしない。むしろ条件さえ呑めば衣食住すべてを支えるよ？損のある話じゃない』

ビクッと肩を揺らす俺たち。
こそこそ話は聞こえてたらしい。

青「うっわ……地獄耳……」

『私は出会ったことはないが音だけでお客様の居場所を特定し殺す者もいるそうだよ？』

青「また聞こえた……こわっ……」

緑「……お客様？」

俺も思った、「お客様」って呼び方。

『殺し屋のお客様は狙いの獲物さ』

そう言ってAさんはコートの裾からキラリと光る何かを除かせた。

黄「なにそれ？」

『バターナイフ。さきほど君たちが食べていたパンに塗るバターのために出されたナイフ。こっそり拝借してしまった』

悪びれもしていないくせに『申し訳ないなあ』なんてぼやくAさんはやはり微笑を浮かべている。
……つかめない。
他の八人もそう感じているらしく、目線を泳がせていた。
スラムでは日々が騙し合いだったから、それなりに人の心は読めるつもりだった。
けどこの人は分からない。

『ついた頃かい？』

紫「……ほんとだ。」

気づいたら着いていた。

『さて……私の心を掴めるものはいるのかな？』

『隠れていて』とAさんは言った。俺らは物陰に隠れた。
明らかに雰囲気が変わったAさんに、俺らは確実に昂ったのだろう＿＿