SnowManの最強の先生はちょっと奇人 (ページ40)

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Aside

桃「ねえ！！！母ちゃん帰ってくるの遅い！！！
　俺早く帰ってきてって言ったじゃん！！！」

『ごめんって言ってるだろう？動きづらいから離してくれ』

桃「ヤダ！！！離したら母ちゃんどったか行っちゃう！！」

『行かないよw』

事件があったのは夜の10時で、私がSixTONESに行ったのが11時。
結局私が帰ってきたのは深夜2時。
大介はずっと玄関で待ってたらしい。

『謝っているじゃあないか。他の子は寝てんだから声のボリュームも落としなさい』

桃「母ちゃんが遅いのが悪いでしょ！」

……全く、埒が明かないよ。
私は大介の頭を柔らかく撫でた。
大介は大人しくなる。そして頭を伏せた。

桃「……絶対にままの味方でいるから、離れないで、お願い」

珍しくか細い声に思わず溢れる苦笑い。
多分、涙目なのだろうね。

『捨てない。一緒にいる』

桃「ままは、強いから、忙しいから、俺らのこと、雑用としてみてるって……」

『見てるわけないだろう。自慢の弟子だよ、何度も言ってるはずだ』

桃「……うん」

『みんな大好きだよ。等しく愛弟子だ』

大介は顔を上げてにへらと力なく笑った。
涙袋いっぱいにさせる涙を手で拭ってやる。

桃「まま、大好きだからね、死なないでね」

『…………』

反応はしなかった。保証できないから。
ただ無言で大介の頭を撫で続けた。