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紫side
俺と大介は顔を見合わせた。
2対2で睨み合いをしているときに客の背後から聞こえた発砲の音。
疑うことも無く、絶対にあの人だと思った。
先生、そう、水原Aだと。
だけど、違った。
そこに立ってたのはスっと通ったそれなりの長身の男。
タートルネックのセーターにスラックス、赤紫のロングコートを身につけている。
……どことなく、先生に似てる気がした。
？「あんたらが、SnowMan？」
紫「……だとしたら？何か？」
……今、俺たちは武器を持っていない。
余計な身動きは取れない。
しくった、もぅと早く行動を取るべきだったわ。
？「別に？何もしないよ、今のうちはね」
桃「あんた、そいつ殺してよかったの」
疑問だけど疑問形じゃない大介の問いかけ。
すると男は目線だけを動かして自身の足元に転がった死体を見た。
？「あー、俺、部下はバイトで雇う制なんだよね。
俺が雇ったのは女性たちだけ。
こいつらは勝手に忠誠とか何とか言って俺に着いてきただけだし」
紫「随分と薄情だね」
？「殺し屋なんてそんなもんじゃない？」
そこまで言うと、男は俺たちの顔を覗き込んできた。
？「お前らのオシショーサマも案外そうかもよ？
自分の仕事が減るから弟子にとってあげてるだけだったりして♡」
紫＆桃「……は？」
？「そんなようなこと、言ってるときなかった？1度も？」
俺と大介は黙った。
多分、考えてる事は一緒で、10年前の先生の言葉を思い出したから。
松村「今まで弟子なんか絶対とんなかったのに」
北斗くんが、こんなようなこと、言ってた、気がする。
もし、こいつの言うことが本当だったら？
俺たちを利用するために一緒に過ごしてたら？
だったら、あの日、先生に、着いてった、俺たちは……
桃「黙って聞いてればいい加減なこと言わないでくんない？」
？「…………」
紫「ぴ、PINK！？」
桃「例えそうだったとしても、俺は後悔してないし、先生が大好きだからいーの！！」
？「へぇ、お前たちのオシショーサマは幸せ者だね？」
桃「うるさいな！！てか俺のサック返してくんない！？
お前に手出したくても出せないんだけど！？」
珍しく大人しく話を聞いていた大介が騒ぎ出した。
お前、やっぱサイコー。
紫「んふ、お前かあいいね」
桃「は？何、辰哉キモイんだけど」
紫「ここで堂々といけんのはマジで才能だよ」
桃「お前は後悔してんの？」
紫「まさか」
俺と大介は拳を重ねた。
反撃だ____
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作者名：あられくん | 作成日時：2023年11月13日 16時
