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桃side
桃「弟と、妹がいるの？」
「はい……3人いるんですけど、まだ幼いんです」
人の弱みに漬け込んだ利用。
……先生が、1番嫌いなパターンだ。
紫「……！！PINK！」
桃「！！危ない！！」
少し乱暴になってしまったものの、間一髪で銃弾から彼女を防いだ。
「え……、ぁ、血……ごっ、ごめんなさい！！」
桃「そんな謝んないで。そんな姿に憧れる弟と妹はいない」
「でっ、でも……！私のせいでお怪我を……！」
桃「大丈夫だって！！俺元気だから！！」
紫「PINK、止血しろ」
桃「分かってる」
彼女は銃弾から防げたものの、俺の肩にヒットした。
辰哉は冷静に対応する。
眼力であすかさんに拘束をとかせたあと、発砲したお客さんを睨んだ。
紫「危ないじゃん。室内で」
「その女どもが役立たずなのが悪い。
はじめから拷問にしておくべきだった」
紫「アンタらが雇ったのにその言い様はなくなぁい？」
「雇ったのはボスの一任だ。俺らは関係ない」
「そもそも殺すなって命令自体がよく分かりません。
殺してしまえばよろしいのに」
桃「隠れてて。ほら、あんたも！！」
「は、はい……！」
近くにあった布で適当に血管を押し込む。
そのままあすかさんとことはさんを店の外に逃がした。
俺の拘束？あー、ことはさんが取ってくれたよ！
紫「おせーよ」
桃「んにゃ？ごめんってー」
紫「てかさー、結局目的は聞き出せなかったなー」
桃「ねー、可もなく不可もなくー」
「呑気にいられんのも、今のうちですよっ……！」
ﾊﾟｧﾝ
そのとき、銃の乾いた音が木霊した。
敬語の男が血を吐き、倒れる。
あーあ、ホント、敵わないなぁ。
そう感じて振り向いた。
____全然知らない、怪しげな男が立っていた。
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作者名：あられくん | 作成日時：2023年11月13日 16時
