SnowManの最強の先生はちょっと奇人 (ページ27)

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桃side

桃「ことはちゃん……だっけ？近くで見ると可愛いねぇ」

「……へっ！？」

紫「あすかちゃんも別嬪さんだぁ」

「きっ急にどうしたのぉ、2人とも」

手は使えないから顔を近づけて口説く。
2人ともたりとも豹変した俺と辰哉の様子に戸惑っていた。
扉の近くで警備しているお客さんもぎょっとしててウケるw

俺と辰哉の作戦はこう。
女2人を口説いて拘束を解かせる。
そして、その流れのまま目的を聞き出す。
まぁ、バレたら応戦！！
何とかする！！武器ないけど！！
……多分、あの人は来てくれるから。

紫「あすかちゃんみたいな女の子とお酒を飲めるなんて、俺は幸せだなぁ」

さすがはペテン師辰哉。
口からでまかせがペラペラ出てくる。

「そんなぁ……言い過ぎですよぉ♡
あすかもPURPLEくんと飲めて嬉しい♡
実はずっとSnowMan大好きだったのぉ♡」

紫「えー、あすかちゃんに好かれるとかサイコー！
ちなみに、誰推し？」

「BLUEくんだったんだけどぉ、担降りするぅ♡
今日からあすかは未来永劫PURPLEくん推し♡」

紫「嬉しいなぁ」

やばいやばい。辰哉が順調だよ。由々しき事態だ←
俺も進めなきゃ。

桃「ことはちゃんはSnowMan好きだったの？」

「うっうん……！」

……？辰哉が相手してるあすかとかいうのとは違ってなんかこの子は不審な動きをとった。
俺が口説き始めた途端、さっきのぶりっ子が嘘みたいになった。

「わ、私はYELLOWくんが好きなんだ……！
硬派で、かっこいいよね……！」

一人称も「ことは」から「私」に変わった。
ハートがつくような甘ったるい話し方でもない。

桃「……」

紫「PINK？」

黙り出した俺を見て不審に思ったのか辰哉が軽く顔をのぞきこんだ。
俺は、1人でも多く助けたい。俺らしく。

桃「……何を、抱えてるの？聞いてあげる」

「っ……！！ごめんなさい……ごめんなさい……！！」

桃「えっ、ちょっ、泣かないで！？」

俺が泣かしたみたいになってるじゃん！！！←

「うちっ……！貧乏だからお金がなくって……！！
今月苦しかったんです……！でも、旦那様がこれだけ引き受ければ半年分のお金を下さるって仰って……！
うちは両親が他界してるので私が弟と妹を育てるしかなくって……！！ごめんなさい……！！」

ごめんなさい！！そう連呼しながらことはさんは泣き崩れた。
辰哉どころか、辰哉に骨抜きにされてたあすかさんも黙った。
……今日、初対面だったんだろうな。

そんな彼女に俺は1つ質問をした。