SnowManの最強の先生はちょっと奇人 (ページ24)

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橙side

ここ……？か？
物陰に隠れて蓮と照兄がいるであろう場所を観察する。

……？門番1人なんて、案外不用心やな。

今まで遭遇したお客さんで使った痺れ薬が7本。
俺は15本しか携帯して無いからチャンスは残り8本。
あの門番に1本使うとしても残り7本。
かなりシビアな戦いやな。

だから、優先するのは蓮と照兄の解放。
2人にも応戦させれば勝ちやろ。

橙「ふぅ〜……」

息を整える。
よし、やれる！！

「！！ORANGE！！」

橙「俺討伐のために人員捌きすぎや。
でもありがとうな。
お陰様で１対１になって親身に接待できたわ」

「っ、舐めんな！！」

ﾄﾞﾝ

橙「ひょえっ！！」

鈍い音がして放たれた銃弾を間一髪で避けた。
……今や、相手が銃の反動で動けなくなる、コンマ何秒の隙。

橙「っ！！」

ﾌﾟｽｯ

刺さった！
比較的細い血管になってしもたけど5秒後には効果が出る！！

黒「ORANGE！！？？」

橙「BLACK！！！YELLOW！！！」

部屋に乗り込んで、ポカンとしてしもた。
確かに蓮と照兄は腕と足を拘束されてる。

けど、横に女性がおんねん。

え？何？どゆこと？？

黒「惑わされるな！！危ない！！」

橙「うぉぉあああ！！！？？？」

「ちっ！上手く避けやがって」

女性がいることに気を取られた隙で、横をナイフがかすった。
頬に小さな切り傷が刻まれる。
少量だけ飛び散って血が白衣についてもうた。
涼太くんに怒られる……。

黄「康二が来たってことは……」

黒「もういいってことだよね？」

その瞬間ブチッと縄が切れる鈍い音。

橙「へ？」

黒「照くんありがとう」

急な戦闘に怯えていた女性たちから離れて袖に仕込んでたナイフで照兄が自分を縛ってた縄を切った。
その流れで蓮も解放する。

橙「はぁ！！？？
はじめからそれやっとけばよかったやん！！」

黄「監視されてたし下手に身動き取れなかったの」

黒「康二が来たから形勢逆転できたんだよ」

橙「蓮よく形勢逆転なんて知っとったな……」

黒「最近亮平くんから習った」

ドヤ顔を決める蓮。
普段ならツッコんでるけど、そんな会話に妙に安心する。

黄「ボケっとすんな！なる早で済ませるぞ！」

橙「俺もー！？」

黒「当たり前だろ」

釈然としないけどそのまま3人で順調に攻撃する。
そしていよいよ、最後のお客さんの相手を終えた。

橙「もう嫌やー……」

黒「康二！！最後っ！！」

蓮の声で振り向けたら、そこには1番求めてた背中と倒れたお客さんがいた。