SnowManの最強の先生はちょっと奇人 (ページ21)

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橙side

橙「何をするにもまずは場所把握やな」

居場所も分からず下手に動いたら俺が死にかねん。
絶対嫌や、そんなん。

亮平くんとコンタクトを取りたいな……。
公衆電話か？履歴も残ったところで特定はムズいし。
確かさっき通った道に置いてあったな。

橙「繋がれっ……！」

緑《……もしもし》

公衆電話から電話をかけると怪しんだ声の亮平くんが出てくれた。

橙「良かった！！繋がった！！康二や！！」

緑《康二！？無事！？》

康二だと伝えると亮平は安心して、焦ってる声になった。

橙「何とか無事や。なぁ、蓮、どこにおる？」

自然と声が震えてまう。
普段だったら絶対1人でこんなとこ乗り込まへんもん。

緑《……康二が1人でいくの？大丈夫？
今ならSixTONESに樹くんいるってよ》

橙「…………」

すごく頼りたい。
今すぐにでも逃げ出して、樹くんに助けてって言いたい。
それをすればどんなに楽か。
でも。

橙「その間に何が起こるか分からへん。危険な目に合わせた無いんや。俺は行く」

緑《……そっか》

見えへんし、わからんけど、亮平くんが嬉しそうに微笑んだ気がした。

緑《メモは持ってる？》

橙「カルテの裏面で応用するわ」

緑《おけ、地図言うね》

亮平くんから聞くと、他のバディも同じ状況らしくて、蓮は発信機上だと照兄と一緒にいるようやった。
1人じゃない分、まだ全然安心や……。

橙「……ここ、か……」

……キャバクラやん！！
蓮も照兄もホンマにこんなどこおるん！？

そう思って当たりを見渡すと見覚えのある車が停まっていた。

橙「さっきの車や」

亮平くんから聞いたナンバーとも一致しとる。
ホンマにここにおるんやな。

乗り込もう。

橙「負けへん、負けれへんねん」

背後、前方、左右。全てを警戒して、俺は建物内に乗り込んだ。