SnowManの最強の先生はちょっと奇人 (ページ17)

今日:111 hit、昨日:34 hit、合計:20,866 hit

15 ページ17

緑side

緑「んー？？んんんー？？？」

おかしい。
すごくすごくすごくすごくすごく。

自室で1人唸る。
だって、おかしいんだもん。

snowmanのメンバーにつけた発信機、ありえない所示してる。
今日は珍しくみんな任務が入っていて、康二も蓮の付き添い、ラウールも新作の売り込みに行った。
でも今示される場所は絶対に寄り道って場所じゃない。

……仕方ないかぁ、お母さんに聞こ。

緑「せんせー！！」

謎に今日、お母さんは在宅です。

『一体どうしたんだい亮平。大きな声出して』

入るよ、と1つ断りを入れて、お母さんは部屋に入ってきた。
お母さんはついさっき起きたから、髪は所々跳ねてるし、長年愛用してるヨレヨレのグレーのスウェット姿だった。

『はい、カフェラテとクッキー。ラウのお得意さんから頂いたものだよ』

緑「やったぁありがとう！お母さん大好き！」

クッキー美味しい……じゃなくて！！

緑「なんかね、発信機の指す場所おかしいんだよねぇ。
なんでだと思う？」

『？寄り道じゃないかい？』

緑「絶対違うよ！だって康二と蓮、一緒にいない！」

『あぁ……あの寂しんぼ康二が自分からも相手からもバラバラに解散するのを許すとは確かに思わないねぇ』

緑「でしょ！？そもそも康二が誰とも一緒に居ないってだけで大問題だよ！！
ゆり組もバラバラ！今日は2人の接待なのに！
辰くんだって照と行ったのに大ちゃんといる！
照は涼太くんと、翔ちゃんも蓮といる！」

『確かに、おかしいね』

途端、黙ったお母さん。

緑「……心当たりでもあるの？」

『いや？みんな知ってるじゃないか。
私がsnowmanには下手に関与しないようにしてること』

緑「そうだけど……」

お母さんはそれだけ言うと背筋を伸ばして体を慣らした。
他の人ならそっか、ないか。で済む話。
けど俺らは伊達にお母さんと10年も一緒にいる訳じゃない。

何か、知ってるな。

でも、俺は口を出さない。
他の兄弟もそうする。
それが昔、お母さんに言われたルールだから。

1.濁に少しでも違和感を感じたら黙って見ている
2.濁がcodenameでメンバーを指名した場合、命を懸けても遂行する
3.何があっても兄弟で殺し合いはしない

どれか1つでも破った場合、

水原A、基、殺し屋濁が自ら手を下す________

だから、黙る。
この恐怖が、俺たちが生きている証になる。

それに、お母さんが調査を始めちゃったら、相手に勝ち目は無いからね！