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紫side
紫「はいっ！一仕事終わりー。
翔太ももういいよ」
俺が声をかけると翔太は物陰からもそとそ出てきた。
青「あー、最悪。スーツ汚れた」
紫「？そんなんいつもじゃん」
青「俺は遠距離なの！近接は涼太！！」
緑《うるさいよ！早く撒いてきて。警察きちゃう》
翔太め、この温室育ち⇚スラム街育ちです
もう金に困んないから汚れたら買えばいいだろ⇚
ものは大切にしなさい by母
スーツ１着汚れたくらいでブチブチ文句を言っている翔太を笑って見てると通信機から亮平のお怒りが流れた。
紫「はいはーい。ほら、翔太。亮平キレてっから撤退撤退」
青「……ん」
緑《キレてないよ！！》
「あっ、お前ら……！」
紫「やっべ……」
緑《何？警察？》
青「違う、残党」
緑《全くもー、だから言ったじゃん》
うちの亮平は相変わらずあざといです。
緑《PURPLE、適当にやっちゃって》
紫「なんで急にそんな指示雑なんだよ……」
緑《なんだっていいよ。詐欺師みたいに上手く口使ってね！
BLUEは下がってて。多分今のお客様は向いてないよ》
青「分かった」
紫「だってー、聞いてた？」
「あ？」
紫「まー、聞こえるわけないか、ごめんね？」
「なんだテメェ。俺の事ナメてんな？」
紫「まーね。だってアンタのお仲間クソ雑魚だったし」
「？俺は今日単独行動だ」
見え透いた嘘。
こちとら母親にもっと分かりにくい人がいる。
「知ってるぜ、お前毒使いのPURPLEだろ」
紫「なんだ、知ってるんじゃない」
ま、知ってたところで対処出来ないと意味無いけどね。
「毒使いってことは近づかないと攻撃出来ない！だろ！？」
紫「んー、でもさっきの接待で俺毒使い切っちゃって」
「……は？」
青「ﾌﾞｸﾞｯ……」
翔太、耐えろ、笑うな。
「……はっ、嘘つけ！」
ちょっと信じてるのによく言うよ。
紫「まじだってー。俺の身体調査でもする？？」
はい、どーぞ。腕を広げる。
お客様は疑り深くも近づいてきた。
紫「……あーあ、純粋でかーわい」
ﾌﾟｽｯ
「は？」
紫「毒針。細いけど、猛毒だから死ぬよ」
「騙したな……！！」
紫「騙される方が悪いじゃーん。
この仕事、向いてなかったんじゃない？」
ばーいばい♡
青「……やっぱお前エグいね」
紫「いーや？儚い命が消えてくと思うと俺は悲しいよ」
青「よくゆーわ」
この後、何が起こるかも知らず、俺と翔太は家路についた。
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作者名：あられくん | 作成日時：2023年11月13日 16時
