SnowManの最強の先生はちょっと奇人 (ページ2)

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プロローグページ2

プロローグ

NOside
荒んだスラム街。砂ぼこりが舞い、小さな虫たちが辺りを飛び交う。
何処からともなく響く銃声は、ここでは日常茶飯事の出来事だった。

紫「みんな、荷物持った？」

緑「俺は大丈夫！」

橙「俺も！」

黄「何としてでもここを出るんだ！みんなで生きて幸せに暮らそ！」

snowman「「「「「「「「うん！！」」」」」」」」

ﾊﾟｱﾝ!

桃「蓮！」

その瞬間、一人の前に銃弾が通った。
鼻を少しかすり、鮮血が薄く流れる。

青「大丈夫か！？怪我は！？」

黒「うん……かすり傷、ダイジョブ……」

足がすくんだ。前にいこうと踏み出した足が一向に動かない。
すると、目の前に人影ができた。全員目線を上げる。

そこには血を浴びた黒のロングコートを羽織り、怪しげに微笑む一人の女が立っていた。

『少年たち、何故こんなところにいるんだい？ここは遊びで踏み入るような緩い場所ではないよ』

どこか飄々とした口調。
だが、そこには淡々とした冷酷さが滲んでいた。

赤「生まれて、会った場所がここだった。みんな、生きたいから逃げるんだ」

『ふうん……』

女は考え込むような仕草をする。すると、良案が思い付いたのか、一人で感嘆とした声を漏らした。

『生きてほしいなら拾ってあげよう。ただし、条件付きでね』

今生きるため残された道は、この提案を飲むこと以外ない。
これは、全員が理解していた。